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マイコビッチ、ネットアイドルへの道

クラシックコンサート。

はるさんに誘われて、クラシックコンサートへ行ってきました。クラシック音楽は昔から好きだったのですが、当時はCDを買っておうちで聞いたり、今でもipodに入れてたまに聞いたりするくらい。そんな私をはるさんがコンサートに初めて誘ってくれたのが4月。今回で2回目です。前回の4月のコンサートはどこかで聞いたことのあるような名曲ばかりで、それらを生で、非常に迫力のある演奏で聴くことができて、とっても感動しました。そして今回の6月のコンサートはまた前回とはまた全然趣旨の違う、交響曲のフィナーレばかりを集めたコンサートでした。面白いでしょう?名曲のフィナーレばかりを演奏するコンサートなんて、めったにないと思います。でも曲の有名な部分(サビ??)ではなく、最後の部分ばかりなので、聞いたことのあるタイトルでも聞いたことのないメロディばかりでした。それにしても、終わりの部分が違うと全然曲のイメージって変わるものなのですね。確か、シューベルトに未完成という曲だったと思うのですが、この曲はもともと尻つぼみで静かに終わる曲なのですが、指揮の方が、もし派手に終わるとしたらこんな感じになりますね、と言って、派手バージョンで演奏してくれたんです。そんな展開は予想もしていなかったので、ちょっと面白い試みだなぁと思いました。それに他にも、ハイドンの告別という曲も演奏されたのですが、これには非常に面白いエピソードがありました。

 交響曲第45番「告別」
 
 ハイドンとその楽団が仕えていたニコラウス・エスターハージ侯は、夏になると
 エスターハーザに建てたお気に入りの別荘(城ですが)に滞在しました。
 期間は6ヶ月です。
 その間、演奏家達は家族と離れ離れになってしまいます。
 なぜなら、城には楽団の家族まで収容する広さがなかったからです。
 ある日、ニコラウス侯が期間を2ヶ月延長すると言い出したので、
 演奏家達は大慌てです。
 みんなで、何とかして欲しい、と学長のハイドンに頼み込みました。
 そこでハイドンは一つの曲を作り、ニコラウス侯の前で演奏しました。
 風変わりだったのは、演奏家の前にそれぞれ一本のロウソクが
 立てられていたことです。
 そして、曲が終盤に差し掛かるにつれ、奏者が一人・また一人と
 楽譜を手にとって、ロウソクの火を消して退席していくのです。
 ついに最後のひとりとなって曲が終了すると、
 最後のヴァイオリニストも去って行きます。
 そこでニコラウス侯も楽団員の気持ちを理解し、次の日には城を出発しました。


これを真似して、このコンサートでも曲が進んでいくに連れて、
ひとり、またひとり・・・と演奏者が楽器を持って席を立って
舞台からいなくなってしまうんです。
そして最後は指揮者1人と演奏者2人が残り、
曲が静かに終わって、ポッと照明が消える・・・という面白い構成。
こんなユニークな演奏会があったなんて・・・とっても貴重な経験ができました。
はるさん、いい刺激をありがとう!
by maikovic | 2005-06-19 16:30